ぎっくり腰(ギックリ腰)は、『クセ』にならない。
おおやです。今日はもとまち整体院にも多く見られるぎっくり腰(ギックリ腰)について、少し解説いたします。その激痛から、寝床から起き上がる事もできないぎっくり腰ですが、なかには定期的に発症してしまうケースもあるようです。
ですが、ぎっくり腰そのものが『クセ』になってしまうわけではありません。
腰部の筋肉が急激に縮んで、攣(つ)っている状態がぎっくり腰です。本来柔軟性がある筋肉が硬く収縮するのには、いくつかの原因がありますが、血流が滞って酸素や栄養分の補給が不十分な状態が、ベースになっています。
不慣れな動作、同一姿勢の長時間の継続、日常生活上のさまざまな精神的身体的ストレス、栄養状態が良くない、等々多くの要因が絡み合って、トリガーポイント(筋筋膜中に生じる、痛みの『引き金点』)の活性化につながります。
潜在的なトリガーポイントが、時間をかけて上記のような原因をふたたび蓄積してきた結果、また活性化する。これがぎっくり腰があたかも『クセ』になってしまったかのように感じられるのでしょう。
ギックリ腰も慢性的な腰痛も、多かれ少なかれ、その原因には心理社会的因子が関係している、ともいわれます。
ギックリ腰のような急性腰痛の症状を繰り返すのであれば、その原因を元から改善すれば良いのです。
もとまち整体院のトリガーポイント・セラピーと併せて、個人・症状の度合いに見合った、適度な運動やストレッチ、セルフケアを続けましょう。
仮にギックリ腰が出ても、大切なことは、必要以上に安静にしないことです。安心してなるべく早急に、仕事や家事、学業等の日常の生活スタイルに復帰していくことです。
【参考図書】『腰痛ガイドブック 根拠に基づく治療戦略』(長谷川淳史、春秋社)、『誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方 腰痛』(Sharon Sauer/Mary Biancalana、エクスナレッジ)
※施術効果には個人差があります。